AIを使えば、RPGツクールMZのプラグイン制作はかなり身近になります。
今回はClaudeとGeminiへ同じ指示を出し、テキストとアウトラインの色を変更するプラグインを作ってもらいました。実際にRPGツクールMZへ導入すると、それぞれの特徴だけでなく、AI生成で見落としてはいけないポイントも見えてきました。
1. AIとRPGツクールMZは相性がいい
ClaudeやGeminiのようなLLMは、チャットで仕様を伝えるとプログラムを生成できます。JavaScriptで動くRPGツクールMZのプラグインも、その活用先のひとつです。
僕の印象では、Claudeはプログラム系に強く、本格的に使いたい人向けです。一方、Geminiは比較的ライトで、AIを使い始める人にも扱いやすいと感じます。ChatGPTはその中間で、ライト層にもコーディング層にもおすすめできます。
今回は両方へ同じ仕様を渡し、生成結果を比較しました。
2. 文字色変更プラグインを作る
AIへ伝えた内容は次のとおりです。
- RPGツクールMZ用のプラグインを作成する
- テキストとアウトラインを任意の色に変更できる
- カラーピッカーで直感的に操作できる
- プラグインコマンドから好きなタイミングで色を変更できる
プラグイン名は、Claude版を「アモカラーClaude」、Gemini版を「アモカラーGemini」としました。
動画収録時は、ClaudeでOpus、GeminiでProモードを選択しています。


3. ClaudeとGeminiでは受け渡し方が違った
同じ指示から、どちらもプラグインを生成できました。ただし、完成後の受け渡し方には違いがあります。
Claudeは、プラグインファイルとしてダウンロードできる形まで用意してくれました。Geminiでは生成されたコードをコピーし、自分でプラグイン用ファイルへ貼り付ける必要がありました。
完成したファイルをRPGツクールMZのプラグインフォルダへ入れ、プラグイン管理画面から有効化すれば導入できます。

4. Claudeは先回りし、Geminiは指示に忠実
設定項目にも、それぞれの違いが表れました。
Claude版には、次の項目が追加されています。
- テキストカラー
- アウトラインカラー
- アウトラインの幅
- 選択肢にも適用するか
- 名前欄にも適用するか
こちらが細かく指定していない機能まで先回りして追加されていました。便利な反面、必要のない機能が増える可能性もあります。
Gemini版は、テキストとアウトラインの色指定を中心としたシンプルな構成です。指示した内容をそのまま実装する傾向が見えました。


どちらが優れているというより、先回りして提案してほしいのか、指定どおりに作ってほしいのかで使い分けるのがよさそうです。
5. AIが作ったプラグインは必ず動作確認する
今回の指示では「カラーピッカーで操作できるようにする」と伝えました。しかし、Claude版もGemini版も、実際にはカラーコードを入力する方式になっていました。
カラーコードでも色は変更できますが、直感的な操作とはいえません。どちらもプラグイン自体は生成できたものの、要求を完全には満たしていませんでした。
AIの出力は、一度で完成したと考えないことが重要です。RPGツクールMZへ導入して動かし、意図と違う部分があれば具体的に修正を依頼します。
今回は以前作成したカラーピッカー対応版を使い、理想の操作を実演しました。
6. カラーピッカーとプラグインコマンドで色を変える
カラーピッカー対応版では、設定画面からテキスト色とアウトライン色を選べます。

たとえば文字を赤、アウトラインを紫にすると、メッセージをホラーゲーム風の見た目へ変更できます。色を変えるだけでも、画面の印象は大きく変わります。

さらに、イベントコマンドの「プラグインコマンド」からテキスト色を変更できます。ゲーム中の好きなタイミングで切り替えられるため、場面やキャラクターに合わせた演出が可能です。

7. 重要なのは「何を楽にするか」
AIを使えば、RPGツクールMZのプラグインを作ること自体はかなり簡単になります。
そのうえで重要なのは、何を作るかというアイデアです。これまで二手間かかっていた作業を一手間にできないか、何度も繰り返す操作を自動化できないかと考えることが、便利なプラグインにつながります。
基本の流れは次のとおりです。
- 作りたい機能を具体的な言葉にする
- ClaudeやGeminiへ仕様を伝える
- 生成されたプラグインをRPGツクールMZへ導入する
- 実際に動かして要求どおりか確認する
- 問題点を具体的に伝えて修正する
AIに任せきりにせず、この確認と修正を繰り返すのがポイントです。プログラミング経験が少なくても、自分の作業を楽にするプラグイン制作へ挑戦できます。

