アクションゲームメーカー VS アクションゲームツクールMV|両方買って比較してみた

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アクションゲームを作りたい方は多いのではないでしょうか。

僕のYouTubeチャンネルでも、アクション系の話題を扱ったときは視聴維持率が高くなりやすいです。

ただ、アクションゲーム制作は「プログラミングが難しそう」という印象もあります。

そこで候補に上がりやすいのが、アクションゲームツクールMVアクションゲームメーカーです。

今回は両方とも購入して触ってみたので、価格、エディター、チュートリアル、サンプルゲーム、向いている人を比較していきます。

結論から言うと、RPGツクールと同じ感覚で作りたいなら、アクションゲームツクールMVが圧倒的におすすめです。

アクションゲームツクールMVを触ったうえで「もっと自由度が欲しい」「もっと高品質な表現をしたい」と感じたら、アクションゲームメーカーへ移行するルートが良いと思います。

一方で、ゲーム作り初心者がいきなりアクションゲームメーカーから入るのは、少しハードルが高い印象でした。

初心者はアクションゲームツクールMVから始め表現力が必要ならアクションゲームメーカーへ移行する流れを示したインフォグラフィック
チャプター

1. 概要と価格の比較

まずは、それぞれの概要と価格感から見ていきます。

項目アクションゲームツクールMVアクションゲームメーカー
発売2018年7月2025年6月
エンジン独自(ツクール風)Godotベース
通常価格約10,780円約10,800円
セール価格(Steamオータムセール時): 1,832円(83%オフ)(Steamオータムセール時): 8,720円(20%オフ)
バンドル版2,743円8,593円
販売場所Steam、DLsite公式ホームページ、DLsite、Steam

価格は僕が確認した購入時点・セール時点のものです。セールは頻繁に変わるので、実際に買う前には各販売ページで確認してください。

アクションゲームメーカーはGodotベースの新しい制作ツール

アクションゲームメーカーは、2025年6月に発売された比較的新しいツールです。

  • 発売: 2025年6月
  • エンジン: Godotベース
  • 通常価格: 約10,800円
  • セール価格(Steamオータムセール時): 8,720円(20%オフ)
  • スターターパック込み: 8,593円
  • 販売場所: 公式ホームページ、DLsite、Steam

プロモーション映像の質はかなり高く、モダンできれいな2Dアクションゲームを作れそうな印象があります。

大きな特徴は、ボーンアニメーションに対応していることです。ここはアクションゲームメーカーならではの強みだと感じました。

アクションゲームツクールMVは直感的に作りやすい

アクションゲームツクールMVは、Steam版では2019年リリースのツールです。

  • 通常価格: 約10,780円
  • セール価格(Steamオータムセール時): 1,832円(83%オフ)
  • 素材バンドル込み: 2,743円
  • 販売場所: Steam、DLサイト
  • DLサイトでは、クーポン併用で1,500円以下になることもある

RPGツクールMZを触ったことがある人なら、かなり近い感覚で操作できます。サイドビューとトップビューの両方に対応していて、アクションゲーム、アクションRPG、横スクロールなどを作れます。

機能面では、最大4人のマルチプレイ物理演算にも対応しています。書き出しはWindows、Nintendo Switchに対応し、MacOSやブラウザには非対応です。

また、4K解像度にも対応しています。レトロゲーム専用のツールに見えますが、大画面できれいに見せるゲームも作れます。

JavaScriptのプラグインにも対応しているので、AIに相談しながら機能追加していく余地もあります。

価格だけならツクールMVがかなり始めやすい

項目アクションゲームメーカーアクションゲームツクールMV
通常価格約10,800円約10,780円
セール時8,720円(20%オフ)1,832円(83%オフ)
バンドル込み8,593円2,743円

通常価格はほぼ同じですが、セール時の差は大きいです。

特にアクションゲームツクールMVは、かなり安く買えるタイミングがあります。セールは頻繁に行われているので、焦って定価で買う必要はないと思います。

2. エディター画面の比較

触りやすさでは、アクションゲームツクールMVのほうが明らかに入りやすいです。

一方で、慣れたあとの自由度や表現力は、アクションゲームメーカーに可能性を感じました。

アクションゲームツクールMVはRPGツクールに近い

アクションゲームツクールMVのメニュー、オブジェクト一覧、詳細設定を示したエディター画面

アクションゲームツクールMVのエディターは、RPGツクールMZと基本的な構成が近いです。

メニューには「シーン」「タイル」「アニメーション」「オブジェクト」「素材」「遷移」「プラグイン」「データベース」といった項目が並んでいて、日本語で直感的に理解しやすくなっています。

アクションゲームツクールMVでタイトルやステージを矢印でつなぐシーン遷移画面
  • シーン: タイトル画面、ゲームオーバー、ステージなどを個別に管理する
  • 遷移: タイトル、ステージ1、クリア画面、ステージ2といった流れを作る
  • タイル: マップに配置するオブジェクトを選んで配置する
  • アニメーション: キャラクターのアニメーションを設定する

選択できる項目が少なめなのも、初心者にはむしろ良いです。

選択肢が多すぎると、人は迷いやすくなります。完璧主義になったり、何を選んでいいか分からなくなったりするんですよね。

絵の具が青、赤、黄色の3色だけなら、その3色で描くしかありません。でも120色の絵の具と30種類のペンが並んでいたら、「どれを使えばいいんだろう」と迷って手が止まりやすくなります。

たくさんある道具から最適なものを迷わず選べるのは、ある程度慣れた人です。初心者向けのツールでは、選択肢が整理されていることも大事だと思います。

アクションゲームツクールMVのチュートリアルはかなり親切

アクションゲームツクールMVは、ヘルプからチュートリアルを開始すると、画面上にステップバイステップで案内が出てきます。

「まずこれをやってください」「次へ進んでください」と、操作する場所を見ながら進められるので、初めてでもかなり分かりやすいです。

このチュートリアル機能は、本当に助かりました。

アクションゲームメーカーは情報量が多い

アクションゲームメーカーのエディターは、最初に見たときの情報量が多いです。

左上にシーン一覧、左下にファイルシステム、右側に選択したオブジェクトの詳細設定が並びます。画像やBGMなどの素材、オブジェクトの設定が一気に見えるので、慣れれば強い構成です。

  • 利点: ドラッグ&ドロップで背景設定やオブジェクト配置がしやすい
  • 利点: ボーンアニメーションが使える
  • 難点: どこで何をするか覚えるまでが大変

直感的に配置できる部分はありますが、初心者が最初に触るには、覚えることが多い印象でした。

アクションゲームメーカーのチュートリアルは惜しい

アクションゲームメーカーでチュートリアルプロジェクトを開くと、「RPGメーカーガイドで検索してチュートリアルの記事を読もう」と表示されます。

つまり、画面上で完結するチュートリアルではありません。別途記事を読みながら進める必要があります。

チュートリアル記事自体も、「Zインデックス」「コリジョン」「ビジブルプロパティ」などの専門用語が多めです。

プログラミング不要をうたっているツールではありますが、初心者には少し厳しい印象でした。サンプルゲーム内の説明テキストにも、同じような傾向があります。

3. ボーンアニメーションはアクションゲームメーカー最大の武器

アクションゲームメーカーの大きな強みは、ボーンアニメーションです。

これは、AI画像生成との相性もかなり良い機能だと思います。

ボーンアニメーションは少ない画像で動きを作れる

ボーンアニメーションは、キャラクターのパーツを関節ごとに分けて、その関節を動かすことでアニメーションを作る仕組みです。

頭、胴体、右手、左手、足などをバラバラの画像として用意し、それを動かしてキャラクターをアニメーションさせます。

最大のメリットは、用意する画像が少なくて済むことです。

立ち絵を1枚用意してパーツ分割できれば、関節を動かすだけでアニメーションを作れます。

ツクールMV方式はキャラチップを用意する必要がある

アクションゲームツクールMVでフレーム単位のアニメーションと複数画像を編集する画面

アクションゲームツクールMVは、RPGツクールMZと同じようなキャラチップ方式です。

たとえば歩行アニメーションを作るなら、正面の立ち絵、右手を出している画像、左手を出している画像といった複数の画像が必要になります。

自分でドット絵を描く場合、この素材作りがハードルになります。

AI画像生成と組み合わせるならボーンは強い

ボーンアニメーションは、AIで生成した画像との相性が良いです。

AIで立ち絵を1枚作り、それをパーツ分割して動かせば、アニメーション素材を作れます。

これまで「ゲーム素材を作れないからゲーム制作に踏み出せない」と感じていた人には、かなり魅力的な仕組みかもしれません。

4. サンプルゲームの比較

サンプルゲームは、どちらのツールも参考になります。

ただ、完成度や分かりやすさでは、アクションゲームツクールMVのサンプルがかなり強いと感じました。

アクションゲームツクールMVのサンプルは完成度が高い

アクションゲームツクールMVのサンプルゲーム魔女と66のキノコの実行画面

アクションゲームツクールMVのサンプルでは、「魔女と66のキノコ」が特に印象的でした。

星のカービィのような操作性で、2段ジャンプ、空中攻撃、飛び道具、ボス戦まで入っています。プロの所業としか思えないクオリティです。

トップビューのサンプルもあります。RPGツクールフェス風のグラフィックで、斜め移動もスムーズです。会話も作れるので、アクション重視のゲームなら、ツクールMZで無理に頑張るよりこちらのほうが合う場面もありそうです。

ほかにも、格闘ゲーム、ロックマン風横スクロール、アクションRPGなど、多様なジャンルのサンプルが公開されています。

アクションゲームメーカーのサンプルは動きが良い

アクションゲームメーカーのサンプル実行画面とエディター、インスペクター

アクションゲームメーカーにも、参考になるサンプルがあります。

  • テキストスクリーンサンプル: 会話シーンのサンプル。立ち絵表示がプラグイン不要でできる。BBコードにも対応
  • トップビューRPGサンプル: RPGツクールMV風グラフィックで、ゾンビ退治のアクションRPGを作れる

トップビューRPGサンプルでは、剣での攻撃、メニュー画面、装備変更なども確認できます。

キャラクターの動きはかなりぬるぬるしていて良いです。ここはアクションゲームメーカーの強さを感じました。

ただし、僕の環境では一部のサンプルゲームが起動できないこともありました。

5. レーシングカーに例えると

アクションゲームツクールMVは、マリオカートでいうノコノコのような印象です。

初速が速く、アクセルを踏めばすぐ前に出られます。ただし加速の伸びはそこまで強くないので、あとからクッパやドンキーに抜かれやすい。

アクションゲームメーカーは、ドンキーコングやクッパのような印象です。

スタートダッシュは失敗しやすいです。でも、そのあとの加速が強い。最終的なアウトプットの質や、作り込んだときの伸びしろでは、こちらに軍配が上がる可能性があります。

最初の一歩を軽くしたいならアクションゲームツクールMV。最初の学習コストを受け入れて、表現力を伸ばしたいならアクションゲームメーカーです。

6. どちらを選ぶべきか

最後に、向いている人を整理します。

アクションゲームツクールMVがおすすめな人

  • RPGツクールMZを使ったことがある方
  • プログラミング経験がなく、直感的にゲームを作りたい方
  • まずは手軽にアクションゲーム制作を始めたい方
  • 予算を抑えたい方

初心者は、まずアクションゲームツクールMVから始めるのがおすすめです。

RPGツクールに近い感覚で触れるので、最初のつまずきが少ないです。セール時にかなり安く買える点も大きいです。

アクションゲームメーカーがおすすめな人

  • アクションゲームツクールMVで物足りなくなった方
  • ボーンアニメーションを使いたい方
  • AI生成画像を素材として活用したい方
  • 学習コストを厭わず、最終的に高品質なゲームを作りたい方

アクションゲームメーカーは、慣れるまでが大変です。

ただ、ボーンアニメーションやGodotベースの表現力を活かせるようになれば、かなり強いツールになる可能性があります。

まとめ

初心者は、まずアクションゲームツクールMVから始めるのが良いと思います。

そこで慣れてから、物足りなければアクションゲームメーカーへ移行する。この順番が一番無理がありません。

アクションゲームメーカーは、まだ発売から時間が浅いツールです。今後、チュートリアルの改善やバグ修正が進む可能性もあります。

セールは頻繁に行われているので、焦って買う必要はありません。

RPGを作りたいならRPGツクールMZで良いです。ただ、横スクロールのマリオ風ゲームやアクションRPGを作りたいなら、アクションゲームツクールMVやアクションゲームメーカーはかなり有力な選択肢になります。

SNSのネタにどうぞ

作者

ゲーム作ってる人。主にRPGツクールでのゲーム制作に役立つスキルを発信している

座右の銘:インドカレー
将来の夢:インドカレーになること

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